「灯りの向こう側」





 ああ 今年も 雪が降る


 白く滲み始める 道の上を


 包み始める 夜の闇



 誰もが 部屋に点るあかりを求めて


 吸い込まれては 数を減らしていく


 いくつもの 笑い声と


 暖かい一幕の 影絵を見る



 目を閉じて

 足元に染み入る冷たさの その中に暖かさを探して



 誰もが 偽善なら

 迷うことも 傷つくことも無く


 あなたの その手を取れたのに






 ああ 今年も 雪が降る


 深い白の闇に刻まれる 足跡は


 きっと 誰もがひとり