「疾迅の風」




 乱世の夜明けは 淡く雪白
 何れ何処ぞへと消え行く この身なれば
 二刃と交えぬ 理故に
 佩びる殺めの極 今こそ示さんと


 夜に噎び啼く 姿亡き輩は
 黒き闇にて 明日の我が身を映す 水鏡


 恐れ慄く心に 鋭き刃を突き立てて
 凍てた疾風を纏い 焔群の中を舞え
 月照らす夜 舞台を紅に染め抜いて
 唯 思うが儘に 己が魂を揮え