「旅路」




 いくつかの荷物とそれにまつわるエピソード

 ぽっかり空いた心に山盛りの寂しさを詰め込んだら

 小さな鞄は もうそれでいっぱいなのだ


 ここには


 喧噪も 会話も ダンスも セックスも

 共感も 敵対も 嫉妬も 恋も


 そんなものは 何一つ無い



 孤独と言うことは そういうことである