「冬の檻」






 鳥が鳴いて

 その声が 木々の柱に

 冬の檻に木霊する



 閉ざされた 寂しさの中を

 透き通る 苦しみの中を

 飛び回る 音の群れ


 がらんどうな 冬の檻は

 抜け出せない 迷路



 きっと出口は 穏やかな春に繋がっている

 そう信じて 今日も私は

 昨日 倒れ伏した誰かの 背中の上を 彷徨い続ける