「銀雨」


 離れないようにしがみ付いた
 あなたの濡れた背中
 もう誰も追わないよう きつく
 胸の鼓動だけを聞くように

 窓を伝う 雨粒のように
 頬を滑り落ちるモノ
 彷徨う心が 求めるのは ただ
 出してはいけない答えの行方

 見破れないほど 上手に
 好きだと 嘘吐いて
 一夜でいいの どうか私を 騙して
 夜明けには朽ちる
 偽りの恋を 実らせて


 雨の後 晴れ渡る 夜中の空に
 浮かび上がる月一つ

 空の水面に落ちた 銀の涙