「言い訳に過ぎない」



 私の手は それほど大きくないから
 両方あわせても もてるものは
 そう 多くない

 私の足は それほど長くもないから
 たくさん歩いても いけるところは
 たかが知れている

 ときどき 両手に残る全部を地面に落として
 息の続く限り まっすぐに走りたくなるけれど


 残る可能性に縛られたまま


 私は今日も
 両手からこぼれてゆくものを見ているだけ
 足が腐ってゆくのを感じているだけ

 この場所からは 動けない

 それが 単なる言い訳に過ぎないと 知っていても