「いらない」



 もう いらないモノを前にして

 それでもためらうのは ただの未練


 暗闇の中 淡く光る水面には

 触れることも出来ずに

 伸ばした指で こつんと 音を立てて




 いらない こんなもの

 二度と会わないと 決めたから






 それでも 震えた指は

 あなたの居場所を 覚えている