「物憂げな秋」


 どれだけ歩いてきたのか知りたくて
 ふと後ろを 振り向いてしまうのだけれど
 その度に 後ろを振り向いてしまう自分が
 とても 弱くなっていることを知る

 弱いことは 悪いことじゃない
 でも 戦えないことは れっきとした罪らしく
 生き抜いてゆくために 他人を蹴落とすことは
 ひどいことではなく ただ優しいこと

 大人になんて ならなければよかったと
 誰もが汚れてしまってからそういうけれど
 最終的に大人になることを決めたのは自分であって
 その責任を負うがゆえに人は汚れてゆくとも言える

 だから今 ここに幸せがないと言い切るあなたに問う
 ここで あなたと共にいて
 私が感じたものは 何だったのでしょうか