「天秤の独り言」
かったん かったん かったん
今日も私は片手を上げる
正義と正義 悪意と興味 悲しみと怒り
意地汚い感情の狭間を揺れている
自分の物差しで 他人を測るな
他人の物差しで 自分を測るな
自分が出来ないことを子供に諭す親の一言は
願いのようでいて それ故に矛盾を孕んでいる
されどそんなことが出来る人間など滅多におらず
私は今日も片手を上げる
元々 人間様なんぞに
公正な裁きなどを 期待する方がおかしいのだから
いっそ 改悛の情とやらを
お得意のデジタル数値化してみたらどうだろうか
感情の無い私にも 数字はやさしく微笑んでくれる
人と違って 数字そのものに罪はない
納得したところで そんな茶番に
人を裁く権利を 求めるのもごめんなんだけど
かったん かったん かったん
今日も私は片手のみを高々と掲げる
たとえ どうでもいいくだらない問題に対して
両手を挙げて「お手上げ」をしたくとも