「夜明けまで」






 孤独に震えながら 闇の中
 夜明けを求めて 滑るように水の上
 揺れる月を灯火に

 捧ぐ祈りの前に 縺れる言葉は要らない
 交わした約束は 穂先そよぐ風の音に
 穏やかな微笑みと 共に


 踏み拉く足音に連なって
 見えぬ路のさらに先
 夜明けに束ねられ 暁に放たれる
 君の声までは まだ幾千里

 そこまでは 誰の手もとらず
 誰のぬくもりをも求めずに