「薄氷の上」



 強がりだけで 精一杯背伸びができた
  それだけでいい
  出て行くときに 扉を閉めて
 思い出だけ ここに置いていってくれませんか
   私が力の限り抱きしめて 泣きますから

 いつこわれても おかしくない時間だったから
  覚悟はできていました
  まるで薄氷の上 素足で歩くように
 冷たくて 怖くて 痛みしかない恋でした

 それでも泣かなかったのは
  私が強かったせいですか
   それとも アナタがいたからですか

 かりそめでいい もう一度 口付けを

 別れを込めないで もう一度 口付けを