「恋愛線上」



 無垢な心が削れていくとするのなら
 その最後の本質に 恋心があるのだろう
 それほどまでに 互いのもろくて柔らかい部分を
 傷つけないようにそっと 手探りで求め合うのが
 恋愛じゃないのだろうか

 決意と想いを抱くことは出来る
 しかし 決意は時に揺らぎ 思いは刻に惑うのだ
 私達は 永久に続くモノを求めるから
 いつか訪れる別れに対しても 二人で出した答えだけが
 昇華するのではないのか

 そして私達はこの痛みを
 恋愛というわけの分からない概念に置き換えて
 照れ隠しながら今日も生きているんじゃなかろうか