「Half/One」



 恋人なんていうくくりに なにを期待するというの
 愛なんて嘘っぱちだ
 そんなもの 人が決めたものじゃないか
 強い強い絆だって 愛に負けたりしなかった

 いくつものコトバを交わして
 いくつものことを学びあった
 わたしたちは それでなくても似たものだったんだから

 互いに背でよりかかって 静かに息をする
 ひんやりしてるはずの大きな背中がやけに熱っぽくて
 わたしは くっついたまま歪んで、ぴったりの半身をひきはがした

 前に進ませて
 嘘でもいいから

 「半分こ」じゃない
 「二つで一つ」でありたいんです

 それが 半分ではない 最初の言葉

 愛をささやく ほんとうのくちびる