「幼いということ」



 あのとき まだぼくらはおさなすぎて
 ひとをすきになることのいみをしらなかった

 汚れていく感情を抱きしめながら
 それでも僕たちは大人へ歩いてゆく

  剣のように斬れる感性
  盾のように堅い自我
  槍のように鋭い理性

 僕らが求めているものは すごいけれどとてもくだらない

  他人への都合のよい愛
  生活に困らないだけの金
  危険のない楽な生活

 あのとき まだぼくらはやわらかすぎて
 こんなこわれたがらすのうえをあるけなかった