「無責任」



 僕らはいささか血を流しすぎたのかも知れない
 戦うことだけが唯一の救いで
 傷を舐め合うこと以外に何かを求めてやまず
 そのかすれた 潰れた歌声で何をしようと言うのか

 剣はまだ光ることを知らず
 助けを求める多くの人を切り払い 捨て去る
 深く 潜れば潜るほどに アナタは暗い闇に落ちて行くのに
 光を紡げる鎖は確かに アナタを縛り付けたと言うのに

 失うのは…………恐い。
 消えるのは…………嫌だ。
 それでは…………。
 それでは 一体人は何から逃げていると言うのか?

 『普通』とは 何だ?
 『平凡』『平和』『平穏』はどこにある?
 『罪悪』『混沌』『後悔』はすぐに見つかったと言うのに

 アナタを抱きしめることはできない
 苦しめることが、償いであると言うのであれば………

 手首の傷跡は再び刻みつけられる
 人間であることが その証であると言うのであれば