「氷の微笑」



 暗い水の中にいるようで
  剣のような光が上から差してくる
 空気の泡がまばゆく反射して
  氷のような君の瞳は冷たく僕を見下した

 狂えばそれに彩られて
  君の長い髪は夜の街を踊る
 反らされた質問の答えは
  貫いた月の影に似てた

 喧噪は遠い遠い水面の上に
  突き刺さる月光は君の微笑