「葉の落ちるがごとく」





 パキパキと

 踏みしだかれて

 枯れた心が くだける音を聞きながら

 秋の森は 静かに続く



 嘘も 本当も 直観も 諦めも

 ぐるぐると

 いつか訪れる 誰かとの遭遇を夢見て

 薄暗い道は 静かに続く


 木々の泣き声は 私の目玉をえぐるように

 風の叫ぶ声は わたしの耳をちぎるように

 剥ぎ取られて 失った感覚の先を

 なぞる様に 傷は広がる


 秋の思考ループ実験は どこまでもゆるい下り坂

  冬が来るまで

  悲しみの底に たどり着くまで

 ひとりの旅は 静かに続く