「冷たさのかけらたち」





 冬が終わると 天気予報が言っている

 朝起きた時 足先が じん とするのも

 帰り路 耳の先が きん とするのも

 もうおしまい だという


 ずっと寒いのは 辛いから

 それはきっと 嬉しいこと

 嬉しいことのはずなのだ


 この冬の中に やり残したことを

 次の冬のために 書き溜めて

 春を待つ間


 冷たさのかけらたちが

 ぴうぴう と鳴きながら

 高い空を 名残惜し気に 飛んでいく