「逃走本能」
恐いもの
あなたの言葉の一言一言が
だんだんと私を あなた好みに染めてゆく
自然と動き出す 私の足は
逃げて 逃げて どこまでも走り続けて
ぐるぐる回って 今日も 同じ場所
いいわけ だって おくびょう だって
人は言うけど
自分に与えられた 才能は
あなたを振り向かせることじゃなくて
逃げ足の早さなの
傷つくことを おそれてはいないの
そう思い込んでも 嘘は吐けない
眠れない夜を 朝の交差点を
昼の渡り廊下を 夕暮れの橋の上
あなたの目の 届かないところへ
風のように 飛んでゆく
怖いもの
あなたにいつか 私のこと
どう思ってるか言わせるなんて
自然と駆け出す 私の足
走って 走って どこまでも逃げ続けて
この胸の鼓動を 勘違いするくらいに