「あとすこし」



 それは ほんのちょっと

 たとえるならそう たった一歩の距離


 帰り際の 短いやりとりだとしても

 かわす言葉の間を なんとか 埋めたくて


 仲が良い友達では 埋めきれないモノの正体を

 私は多分 知っているから


 あなたの隣から 見上げる横顔は

 今とはきっと違う そう分かっているのに


 並ぶ二つの影でさえ 平行をたどる午後

 夕陽に映える横顔は 私にとって今日も遠い