「傷だらけのドア」






 ドアの向こう側で 愛しい人の声がする

 紡ぎだされる懺悔の言葉

「ごめんね もうしないから」

 私はそっと 耳を塞いだ



 ドアの向こう側で 愛しい人がドアを叩く

 伝わる衝撃は 悔恨の波

「話だけでも 聞いてくれ」

 私はそっと 手を離した



 傷だらけのドア それは私の心

 軋む音は 突き刺さる痛み

 聞こえることも 伝わることもなく

 二度と開かないと決めた 心の扉