「片腕、ひとつぶん」







 すれ違えば それまでで

 いつの間にか 遠くに離れてた

 今更 こんなに好きでも

 縮まらない距離は 私の片腕 一つ分


 手を伸ばして 頬に触れて

 きっと届くはずなのに

 私の思いだけ

 終わらない平行線を 歩いてく



 何もみないで ただぎゅっと抱いて

 あなたの鼓動 感じさせて

 叶わないなら 笑顔で隠すから

 夕暮れの水面 そっと 落葉のように